コーケンブロック大公開 消波根固の主役はこれだ!

消波、根固、護床、堰堤、護岸工事などに使用するコンクリートブロックはさまざまな特質をそなえていなければなりません。
中でもコーケンブロックは低重心、多脚、適切な空隙、長尺形状、自然に融合する外観などの性能があります。
ここではコーケンブロックを有効に活用してもらうために、その特質や利用方法をこれから解説していきます。

最初は特徴から

多脚、突起が多い

コーケンブロックはとにかく脚が沢山ついています。

ブロック全体から見ても脚の数や大きさが目立っています。脚と同じ形状がブロック上部にあるため突起としての役割を兼ねます。

脚(突起)が多くあることで、ブロックの積み重ねが容易になります。

重心が低い

重心が低いことも特徴のひとつです。

ブロックを積み重ねたとき、2段目は青線の部分で重なります。そうすると2段目のブロックの脚(黄色部分)が1段目のブロックに食い込み設置面より下になります。そのため実質2段目以降のブロックを積み重ねた場合は重心が低くなるといえます。

脚が太くて大きいことから重心を低くすることができるわけです!

このことは転倒やそれに伴う流失を防ぐ効果につながります。

かみ合わせ

コーケンブロックの特徴でもっとも注視したいのがブロック同士のかみ合わせです。

かみ合わせが強力なのでブロックの転倒流失や吸出しによる沈下が起こりにくい

脚がかみあってるためブロックの横移動がありません

かみ合いは上下方向にも有効なので、ブロックの浮き上がり流失にも効果絶大

脚部が本体にかみ合うことにより配列の端部の浮き上がり防止の効果もあります。

かみ合わせが強力なので衝撃や振動、外圧などが加わっても頑強な安定性を得ることができますね

ブロックの組み合わせ

3単位、4単位、5単位ブロックを組み合わせすることにより自由に断面を形成することができます

3単位 4単位 5単位

1段目が5単位、2段目が4単位、3段目が3単位を配列

1段目が4単位と5単位、2段目が3単位と5単位、3段目が4単位と3単位の組み合わせ配列

複数の単位ブロックを組み合わせすることによりいろいろなパターンを作成することができます

平面加工が容易

変形型を利用すれば上端部の平面加工が簡単です

3単位 4単位 5単位

上端面が平坦でいいですね

景観がよい

コーケンブロックの特徴の一つに景観があります。堰堤などに利用すると周囲の景色と同調して美しい景観が得られます

F形を使用した堰堤工

自然の景色と調和が取れていてとてもきれいです。

消波根固、魚礁ブロック 水を治め、国土を護る